作品概要|家族の仇をうつため、男装女子が新選組へ入隊!!

「風光る」は渡辺多恵子先生による、幕末の新選組を舞台にした少女漫画です。
小学館の「別冊少女コミック」で連載開始後、掲載誌を「フラワーズ」にうつし1997年から約23年間連載され、全45巻で完結しました。
第48回小学館漫画賞を受賞している名作で、少女漫画好きの間では広く知られたロングセラー作品です。
本作は主人公・セイが男装して新選組に入り、仲間たちとともに激動の時代を生き抜く姿を描きます。
歴史的な歴史を踏まえつつ、恋愛や友情、幕末ドラマを繊細に織り込んだ深い作品として多くの読者に支持されてきました。
渡辺多恵子先生は細やかな心理描写、丁寧な人物造形に定評があり、長期連載で人物の成長や背景の変遷をリアルに描写し、2020年に完結までを描き切りました。
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あらすじ・結末|女子の身で新選組へ入隊したセイと、沖田の運命は・・・
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物語は、父と兄を薩摩の藩士に殺された少女・富永セイが、神谷清三郎と名乗り男装して新選組に入隊することから始まります。
新選組での厳しい訓練や任務の中で、セイは剣士として腕を磨くとともに、恩師の沖田総司へ想いを寄せ、弟子として心を通わせていきます。
物語は全45巻で新選組の史実に基づき丁寧に構成されています。
ファンタジー要素はセイの存在だけで、漫画のストーリーは新選組の史実にとても忠実に進みます。
巻末の作者あとがきでは渡辺先生の歴史資料への情熱も伺えて、歴史好き・新選組ファンの方にも支持される作品となっていました。
そのため、沖田が労咳(結核)に侵され25歳で亡くなり、新選組も新政府軍に降伏することは読者の間でも周知の事実でした。
作品を応援していたファンは「風光る」の結末がどのような描かれ方になるのかは長年注目していました。
そして2020年、最終巻45巻にて完結した「風光る」。
最終巻では沖田総司が亡くなる直前の描写や、それを支えるセイの心情、そしてセイのその後が描かれます。
俗に言う「両片思い」状態(と、言っていいのかわからないほどの野暮天ぶりも目立ちましたが・・・)が長かった二人ですが、物語完結目前、沖田を支えるために女子に戻り、看病に専念していたセイ。
セイと沖田は祝言こそあげられませんでしたが、心を通わせ晴れて夫婦となります。
この結婚についてセイは土方に、「誰に許可を得たわけでもない口約束だけのこと」と説明しており、病床での沖田と心を通わせたことは二人の間だけの認識であると話しています。
そしてすでに沖田の病状は非常に悪く、幸せな時間は長くは続きませんでした。


わかっていた物語のはずですが、沖田を亡くして涙を流すセイには読んでいるこちらも涙なしでは読み進められませんでした。
結末|※ネタバレ注意※ 沖田を看取ったセイのその後が衝撃的すぎる

沖田の最期を看取ったセイは、セイに宛てた遺言を土方に託したという沖田の言葉を信じ、土方歳三が陣を陣取った函館へ向かいます。
函館山周辺の守備を担っている新選組にようやく追いついたセイは、沖田の形見を土方に渡します。
そして土方から「沖田とは夫婦になれたのか」と問われたセイは、
「ほんの一月ほどの間だったが、幸せだった」「沖田家に対してはもちろん、この先誰にも妻を名乗るつもりはない」と語ります。
(この語りによって、セイの存在が歴史資料に残っていない理由としても成立していて、二人のストーリーが実話でもおかしくないほどに信憑性が増す感じがして良かったです。※もちろんフィクションなのは百も承知ですが)
そして沖田が土方に託した遺書について問いますが、「遺書?憶えがないが・・・」との返事に、やはり沖田の言葉はセイに後を追ってほしくない故の発言だったのだと納得。
これを確信したセイは新選組に復帰し、武士として最後を迎える道を選びたいと主張します。
しかし、「女子としれた者を新選組には戻せない」と拒む土方。
幾度となく総司に救われたセイの命を新政府との決戦に巻き込みたくないと、江戸へ帰るように頑なな態度を崩しません。
ですが沖田を亡くしたセイはすでに「生きること」への未練がなくなっています。
遺書もなかったことを確認したことで思い残すことがなくなり、土方に「死なせてください」と懇願したのです。
ここで泣き崩れるセイを前に、「そういう事なのか・・・総司・・・」と狼狽える土方。
「だから俺の所にこさせたのか・・・!」
「神谷 総司からの遺書は憶えがねえが その遺志は今受け取ったぜ」
「これからお前に”希望”を授ける」
「目を閉じて俺を総司だと思っておけばいい」

・・・・・?!
土方は上着を脱ぎ、
「わからねえか?これが総司の遺言なんだよ ”後は土方さんがなんとかしろ”と」
と抵抗するセイの腕を掴みます。
「馬鹿にするなっ!女子(おなご)をなんだと思ってるんですか!?勝手な解釈しないでください!!」
と流石の身のこなしで土方を殴りつけますが、土方の本気の腕力にはかなわず組み伏せられます。
威勢よく抵抗を続けるセイに、笑いながら「もっと怒れ」と行為を進める土方。
(ただし、描写は二人の表情のみで、ここからは具体的な動きは描かれません)
「退けケダモノ!!本気で殺すぞ!!」と涙するセイに、
「いいぞその調子だ!そうだ叫べ!もっともっと・・・」
「生きてくれー・・・!」
と、ここで拳を握りしめて涙を流す土方。
そして(生きてください 神谷さん ずっと一緒にいますから)と総司の笑う姿。
(風の中に 揺れる草に いつも私を探してください)
(探してくれるあなたがいる限り 私はきっとそこにいます)
その後、日が暮れた景色が描写され、セイは夜明け前に横浜へ向かいます。
このときのセイと土方の間には特別な感情が描かれるわけではなく、あくまでセイに「生きる意味」を与えた行為であったことが伺えます。

この結末、確かに衝撃的ではありますが個人的にはすごく納得なんですよね。
総司を亡くし、生きる希望も失ったセイに「いつも私を探してください」「探してくれる限り私はそこにいます」と、かなり強引な方法ではありますが女性が生きる唯一の希望を授けた総司・・・。何度読んでも涙が。
結末への賛否|沖セイカップルに対する読者の思い入れが深すぎた?
思い切ったラストでしたが、この後セイは土方の子を身ごもり出産。
6歳になった息子・誠を連れたところに斎藤一と遭遇する場面が描かれます。
この息子が斎藤先生曰く「沖田さんに瓜二つ」、セイも「よく言われます」と答えます。

土方の子のはずなのに、沖田さんに瓜二つってどういうこと??
この部分だけ、よくわからない・・・けど沖田さんの遺志を読み誤らずに受け取れたっていう証明なのでしょうか。
ある意味息子が沖田さん似だったことで、「ハッピーエンド」といえるのかもしれません。
なぜ息子が沖田似なのかという疑問は多くの読者が抱いたと思います・・・が、特に解説はなく、物語はここで終わります。
45巻には番外編のパラレルワールドとして「大江戸新選組」という読み切りが掲載され、作品は完結しました。
長年作品を支持していた読者からは、賛否が別れる結末となっていました。
その理由としては23年間続いた長期連載のため、多くのファンが沖田とセイの恋を応援してハッピーエンドを期待していた。
しかし二人の恋愛物語のラストとしては、見事に読者の期待を裏切る形となった。
沖田が若くして労咳で亡くなることはわかっていたが、沖田を亡くしたセイが土方の子を身ごもり、産み育てる描写が果たして本当に必要だったのか?と、長年のファンが一転してアンチすら生まれる終わり方となってしまいました。
そしてこの読者からの評価に対して作者の渡辺先生も黙っておらず、SNSで反論。
その後渡辺先生は新作は描いていらっしゃらないようです。
「風光る」の連載開始は1997年。
完結した2020年はすでに令和に突入しており、世の中の価値観も大幅にアップデートされていったことも関係しているかもしれません。

作品として「新選組」を描ききったこと、幕末という時代を思えば女性であるセイが子供を授かり母として育てていくことが「希望」になったことは時代背景も踏まえて真っ当な価値観であると思います。
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まとめ|新選組を知らなくても楽しめる!長期休みにおすすめの完結済作品
主人公のセイは幕末という激動の時代で、男女の枠を越えた存在として成長を見せました。
最終巻でセイが母としての覚悟を持ち、未来を信じる姿は、歴史が刻んだ悲劇の中に差す一筋の光を象徴しているようにも読み取れます。
物語のラストは多くを語らず、「命は続いていく」という強いメッセージを伝えており、これがすっきりしないと感じる読者と、納得して感動する読者にわかれているようです。
連載が23年間続いたこともあり、期待を裏切られたと感じてしまう読者もいたようですが、
しっかりしたストーリーにキャラクターの描き分けはさすがの渡辺先生の作品。
完結した今、1巻から続けて読んでみてはいかがでしょうか。
長期連休や週末に、ぜひ一度手に取って、その物語の魅力を体感してみてください。
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セイ、沖田、そして渡辺先生。長きにわたりお疲れ様でした・・・!!!






