はぐみが最後に修司を選んだ“結論”とは・・・

当記事はネタバレを含みます!!
「ハチミツとクローバー」は羽海野チカ先生の代表作で、映画化もされた漫画作品です。
片思いの連鎖と切ない恋愛感情を描いているのが特徴で、全10巻で完結している作品です。
そんな「ハチミツとクローバー」ですが、その結末についてどんな印象をお持ちでしょうか?
『ハチミツとクローバー』のラスト。多くの読者が抱く大きな疑問──
「はぐみはどうして森田ではなく、修司を選んだの?」
このテーマは、ハチクロを語るうえで避けられない疑問です。
この記事では、感情的な揺れやキャラの気質、作品テーマそのものを絡めながらはぐみの「選択の理由」を筆者なりに考えてみました。
※あくまで個人的な感想ですので、解釈違いにはご容赦ください。
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はぐみの気質と背景:選択の土台にあったもの

はぐみは、作中でもっとも感受性が強い人物として描かれています。
他者の痛みにも、自分の弱さにも敏感で、“少しの揺らぎ”が心を大きく揺らしてしまうタイプ。
芸術家としての才能は、この繊細さによって支えられています。
しかし同時に、恋愛の激しい波にさらされると折れてしまう脆さもあったのではないかと思うんです。
なので、はぐみは無意識かそれとも意図的にか、恋愛に溺れることを避けていた可能性があります。
森田さんに想いを寄せる描写がありながらも、
森田さんに長期間会えなかったときに、竹本から「森田さんに早く帰ってきてほしい?」と聞かれて
「帰ってきてほしくない。やりたいこと全部やってみれるまでがんばるのがいいと思う」
と返しています。
恋する乙女とは正反対なこの回答。
誰かに恋すること以前に、「クリエイターであること」を最も重んじていることがこの言動から伺えます。
修司が与えていたもの:森田との“対比”で見えるもの

親代わりとして与え続けた、無条件の「全肯定」と「守り」
修司は、はぐみの才能を認め、創作活動を尊重・最優先しています。
そしてはぐみが何不自由なく創作に没頭できるようにと、毎日の食事、眠り、その生活すべてを大切に守り、支え続けてきました。
彼の愛は、すべて受け入れて「見守る」という形で長い時間積み重ねられてきたもの。
森田や竹本のような、「恋愛感情」で語ることが出来ない気持ちです。
それは、たとえ親戚といえど「家族愛」のような大きな愛情がないとできない行為ですよね。
両思いでありながらも結ばれなかった相性の悪さは「天才だから」
一方で、森田さんははぐみと両思いであるように描かれてきました。
森田の愛はある意味、情熱的です。
しかし同時に、彼自身“天才ゆえの孤独”を抱えています。
はぐみが森田を選べば、彼を追いかけ続ける関係になる。
「隣に並ぶ」のではなく「追い続ける」恋愛
この関係は、はぐみの脆さと相性が悪いでしょう。
なぜならはぐみもまた「天才」だから。
自分が追う立場になる恋愛にのめり込めば、自分自身の「創作」を疎かにしてしまう可能性があります。
だからこそはぐみは、森田を選ぶことができなかったのかもしれません。
最後に修司を選んだ “決定的なポイント”

怪我とリハビリという「現実」がすべてを変えた
はぐみは怪我をして、
すべてを失うような恐怖に直面します。
そのとき、
森田の愛は支えにならないことを自覚してしまった。
森田は天才ゆえ、森田自身の創作活動を邪魔したくないという思いもあったかもしれません。
修司とは「地続きの未来」が描けた
森田とでは描けない未来が、修司となら描けた。
それは恋の熱量ではなく、生活を送るのに何が必要かという、極めて現実的な観点でした。
- 毎日の食事
- 日々のリハビリ
- 側にいてほしいときにいてくれる人
これらは、はぐみにとって“生きるための要素”でした。
そしてそれを満たすのが修司だったんですね。
まとめ|大切なのは「創作活動を支えること」だった

「どちらが好き」ではなく「どちらと生きられるか」
はぐみの選択は、「好きだから、一緒にいたいから」という気持ちではなく、人生を歩むためには誰と一緒にいることがベターなのかという選択でした。
はぐみにとって修司は、
- 恋の激情に振り回さない人
- 才能と弱さを丸ごと受け止める人
- 毎日の暮らしを一緒に積み重ねられる人
でした。そして彼を選んだのは、
人生をともに生きられる相手を選んだという、
自分のすべてを創作活動に捧げる決意のもとでの、深い決断だったのではないでしょうか。
少なくとも異性として好きという描写は、最後の最後までなかったはずです。
作品のテーマ的にも、ハチクロは「恋の勝者」を決める物語ではなく、
それぞれが“自分の人生と向き合う”物語として幕を閉じました。
連載を追い続けた読者にとって違和感がある結末ではあった
個人的にこの結末を読んで思うのは、
「恋や人生には“正しい選択”はないけれど、
その人にとって“生きていける選択”というものがある」
ということ。
(でも、これを描く漫画って他に見たことがない)
はぐみにとって修司は、「安定」や「優しさ」や「未来の保証」を示す存在だったけれど、
森田は、「自分の才能の痛みを共有し、同じ炎に焼かれながら生きていくタイプの人」。
どちらが幸せかではなく、
どちらを選ばなければ自分が“自分でなくなるか”――
その答えだったのだと思います。
読んだあとに残るのは、
切なさと、どうしようもない人生のリアルさ。
そして、
「みんなが幸せになってほしい」という願い
に近い気持ちでした。
なので最後の竹本くんに届けた四葉のクローバー入りサンドイッチは、
作品全体の幸福度をあげてくれるアイテムとして大いに貢献してくれました。
あれがなかったら、主人公(・・・でいいんですよね?)の竹本くんの報われなさといったら。
羽海野チカ先生が最初からあのラストを想定して決めたタイトルだったのでしょうか。
しかし、男性を主人公に据えた少女漫画としてはかなりの異例な結末と言わざるを得ない「ハチクロ」。
時代が変わった今、改めて1巻から読み返したいです。
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