僕等がいたはなぜすれ違い続けた?結末まで“くっついたり離れたりした理由”がしんどい

少女漫画/恋愛(学園)

小畑友紀先生「僕等がいた」、長いすれ違い展開に疑問の声も多い?



「なんでこの2人、何年もすれ違い続けたの?」
「好きなのに、どうしてうまくいかないの?」

僕等がいたを結末まで読んで、こんなふうに感じた方は多いはずです。

主人公の七美は、高校で出会った矢野に惹かれていきます。
明るくて人気者の矢野ですが、彼は亡くなった元カノ・奈々の存在をずっと引きずっていました。そしてその過去を抱えたまま、七美と付き合い始める矢野。

一見すると順調に見えた2人の関係は、
過去・家庭環境・気持ちのズレが重なり、少しずつすれ違っていきます。

そして社会人編では、長い別れと再会を経て――
最終巻でついに何度も近づきそうになっては復縁に至らなかった関係にようやく終止符が打たれます。




ここで多くの人が感じるのが、この疑問です。

なぜ2人は、長い期間ここまですれ違い続けたのか?

結論から言うと、七美と矢野がすれ違い続けたのは
“好きだけでは成立しない関係と環境だったから”です。


七美と矢野のすれ違いは単なるタイミングの問題ではなく、
関係そのものに“噛み合わなさ”があったことが原因であることが見えてきます。


この記事では、最終回の結末に基づきながら

  • 七美と矢野がすれ違い続けた理由
  • くっついたり離れたり不安定な関係を繰り返した背景
  • 最終的に2人はどうなったのか

について、わかりやすく整理していきます。




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なぜ何年もすれ違った?矢野・七美・山本さんの関係が重すぎる

週末漫画ホリデイ





『僕等がいた』で描かれる七美と矢野の恋愛は、高校生らしい甘酸っぱい関係から始まります。

晴れて両想いになり付き合い始めた2人ですが、幸せな時間は長くは続きませんでした。
矢野の家庭の事情によって、2人は遠距離恋愛になります。
そこから少しずつ増えていくすれ違い。

では、なぜ七美と矢野はここまで長い間すれ違い続けてしまったのでしょうか。

これは単なるタイミングの問題ではなく、
環境や精神状態そのものが“噛み合わない状態”だったことが大きな原因だったように思えます。

ここでは、読者の疑問として特に多いポイントも含めながら整理していきます。


① 矢野は「過去を抱えたまま恋をしていた」ことでズレが生じた

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七美と出会った時点で、矢野の中には亡くなった元カノ・奈々の存在がずっと残っていました。

その影響で矢野は、

  • 誰かを本気で好きになることに罪悪感がある
  • 後ろめたさから気持ちを正直に出せない
  • 大切な人ほど遠ざけてしまう

という不安定な状態になっていたように見えます。

さらに、読者の間で特に疑問の声が多いのが、奈々の妹であり七美の同級生でもある山本さんとの身体的な関係です。


「好きでもないのに、なぜ山本さんと関係を持ってしまったのか?」
という疑問も多いですが、これは単純な恋愛感情というより、
寂しさや逃げ場を求めた結果だったと考える方が自然かもしれません。

矢野は、恋人だった奈々を失ったことで、
“誰かと正面から向き合う恋”
ができる精神状態ではなかったように見えます。

そのため山本さんとの関係も、純粋な恋愛というより、
喪失感や孤独を埋めるための不安定なつながりに近かったのではないでしょうか。



奈々の面影を探した先に、山本さんがいた――。

そう考えると、矢野の行動の危うさにも納得がいきます。

また社会人編に入ってからも、
矢野が山本さんへ強い恋愛感情を抱いているような描写は少なく、
どちらかというと責任感や罪悪感を背負って接している印象が強く描かれています。






② 山本さんの執着は“好き”というより依存に近い

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次に疑問として多いのが、山本さんが実の姉の元恋人である矢野に、なぜあそこまで執着していたのかという点です。

結論から言うと、山本さんの気持ちは
「好き」「依存」が混ざった状態だった可能性が高いと思われます。


山本さんは、容姿端麗な姉・奈々と比較され続けてきた人物です。

そのため、

  • 他人の評価に左右されやすい
  • 自分に自信を持てない
  • 強い孤独感を抱えている

といった不安定さを抱えていました。
そんな中で矢野は、珍しく“自分を拒絶しない存在”として接してくれる人物だったんですよね。

だからこそ、

  • 七美への強い嫉妬
  • 矢野の写真を持ち続ける行動

といった形で、執着に近い感情が強くなっていったのだと思われます。

単なる“悪役”というより、愛されたい気持ちと孤独が歪んだ末に生まれた感情だったのかもしれません。



③ 七美は「矢野を信じたい気持ち」と「不安」の間で揺れていた

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一方の七美は、とてもまっすぐな性格です。

矢野に片思いしていた頃から、憎まれ口を叩きながらも一途に想い続けていました。
だからこそ、

  • 矢野を信じたいけど不安要素が多い
  • 奈々や山本さんの存在が気になる
  • 不安や本音をうまく言葉にできない

という状態に陥っていきます。

特に印象的なのが、
“好きだから信じたいのに、好きすぎて信じきれない”という感情です。

この気持ちと遠距離恋愛による物理的な距離が重なったことで、2人の心の距離は少しずつ広がっていきました。

近くにいれば埋められたかもしれない小さな不安も、顔が見えない状態ではどんどん大きくなってしまいます。


『僕等がいた』のしんどさは、こうしたリアルな不安の積み重ねにあるのかもしれません。






④ 社会人編|矢野と山本さんの関係は「恋愛」ではなく“支え合い”だった

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社会人編で描かれる矢野と山本さんの関係については、読者の間でも解釈が分かれるポイントです。

特に、

「なぜこの2人は一緒に住んでいたの?」
「矢野は七美を好きじゃなくなったの?」
「矢野はなぜ七美のことを忘れていたの?」

と疑問に感じた人も多いと思います。

ですが実際は、七美を忘れていたというより、
まっすぐで純粋な七美と正面から向き合えなかったから姿を消した
という状態に近かったように見えます。


当時の矢野は、

  • 母親の死による精神的ダメージ
  • 生活への不安
  • 自分を責め続ける気持ち

を抱え、かなり不安定でした。
一方の山本さんも、病気の母親の介護や孤独を抱えています。

そんな2人の関係は、

  • 弱っている矢野を山本さんが支える
  • 山本さんの現実を矢野が支える
  • お互いが“生活を維持するため”に寄りかかる

という意味合いが強く、
対等な恋愛というより、“依存に近い支え合い”になっていたように感じられます。





⑤ 矢野はずっと七美のことを好きだったのか

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結論から言えば、矢野はずっと七美のことを好きだったのだと思われます。
ただし、“好きだった”“向き合えた”は別問題でした。

さらに読者の間では、
「奈々と七美、どちらをより想っていたのか?」
という疑問もよく挙がります。

ですがこれは比較というより、

  • 奈々 → 過去に縛られた後悔と喪失感
  • 七美 → 現在と未来に向けた現実の恋

という、“種類の違う感情”として考えるのが自然です。

ただし奈々の存在が大きすぎたことで、矢野は七美との関係を“ちゃんと育てきれなかった”ように見えます。


さらに、

  • 母親の自殺
  • 「また大切な人を失うかもしれない」という恐怖
  • 自分を責め続ける気持ち

これらが、奈々を失った時の喪失感と重なってしまった可能性もあります。

その結果、七美のことを想っていても、罪悪感から正面から向き合うことができなくなってしまったのかもしれません。


すれ違い続けた本当の理由は「タイミング」だけではなかった

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ここまでをまとめると、2人がすれ違い続けた理由は、

  • 矢野が過去を整理できていなかった
  • 七美が不安を抱え続けていた
  • 山本さんをはじめ、周囲の人間関係がさらに複雑にしていた

といった要素が重なり、“好きだけでは成立しない関係”だったからと言えます。

そして何より大きいのは、気持ちが同じタイミングで揃わなかったこと

好きでも、タイミングがズレればうまくいかない。

『僕等がいた』は、その現実を徹底的に描いた作品なんですよね。


まとめ|『僕等がいた』は“好きだけでは成立しない恋”を描いた作品

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『僕等がいた』で七美と矢野が何年もすれ違い続けたのは、

  • 矢野の過去と喪失感
  • 不安定な精神状態
  • 遠距離による距離感
  • 周囲の複雑な人間関係

といった要素が重なっていたからでした。

ただ「好き」という気持ちだけでは、関係はうまく続かない。

『僕等がいた』は、そんな現実的で苦しい恋愛を描いた作品だったのかもしれません。

だからこそ、
「展開がしんどいのに忘れられない」

そんな少女漫画として、今でも多くの読者の印象に残り続けているのでしょう。



“好きだけではうまくいかない関係”をここまでリアルに描いた作品だったんだな…と改めて感じました。
しんどいシーンも多いのに、なぜか最後まで見届けたくなってしまう作品です。



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