作品概要と作者紹介|「こどものおもちゃ」小花美穂先生について

「こどものおもちゃ」は小花美穂先生による伝説級の少女漫画。
1994年から1999年まで少女漫画誌『りぼん』で連載され、全10巻(単行本)、完全版・文庫版はいずれも全7巻として刊行されています。
1998年には第22回講談社漫画賞少女部門を受賞し、累計1000万部を突破した大ヒット作です。
小花美穂先生は1990年デビューの東京都出身の漫画家。
繊細かつリアルに心の闇も描くストーリーテリングと、人間味溢れるキャラクターが持ち味です。
「こどものおもちゃ」は学級崩壊や家庭問題など、社会の影を「子ども目線」で描いたことで大ヒット作品になりました。
ネタバレありの詳しいあらすじは↓こちら!
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※ネタバレあり※「こどものおもちゃ」あらすじ

主人公の倉田紗南は、明るく元気な子役タレントの小学6年生。
しかし、通う私立神保小学校6年3組は“学級崩壊”状態です。
クラスの不和は男子たちを束ねて騒動を引き起こす羽山秋人が原因でした。
最初は事なかれ主義で大人しくしていた紗南でしたが、羽山の横暴さに我慢がきかず正面衝突。
トラブルを解決するため奔走し、やがて羽山の心の孤独や家庭の複雑な事情(母の死、父と姉との家庭不和)を知り、紗南と羽山は少しずつ本音をぶつけ合い、心を通わせていきます。
羽山の問題の解決をきっかけに、クラスは次第に落ち着くようになります。
紗南自身も、マネージャーで同居人の相模玲や、人気急上昇中の同年代俳優・加村直澄との関係を通じて大人びていき、親子関係や恋愛、不安定なアイデンティティといった問題に向き合うようになります。
そうしてクラスの問題が落ち着いた頃、紗南の母・実紗子がエッセイ集を出版。
その中で、実は紗南が実紗子の実子でなく、生後すぐ捨てられていた子を実紗子が引き取り育てていたという出生の真実が明かされ、世間に騒がれてしまいます。
メディアや世間からのバッシングで紗南は追い込まれますが、羽山や家族、直澄の支えで困難を乗り切ります。
やがて、紗南の生みの母が現れ再会し、複雑な思いを経て、それでも「育ての母」を選択し深い絆が結描かれます。
その後中学校に進学した紗南と羽山ですが、クラスが別れてしまいます。
羽山は空手に打ち込み、紗南は人気女優として忙しい日々。
新しい友人・風花や直澄との熱愛報道を通した誤解や葛藤を経て、羽山と紗南はお互いを強く想い合うようになります。
しかし、羽山はクラスメイトが起こした事件に巻き込まれケガを負い、右手に障害が残ってしまいます。
羽山のケガを治すため、羽山家はアメリカ・ロスへの転勤が決定。
様々なトラブルを乗り越えて両思いになった矢先に離れ離れになることへの不安から、紗南は「人形病」と呼ばれる心因性障害を発症し、ふさぎこみます。
二人は離れる前に「駆け落ち」し、自分の弱さや不安と向き合い、再び前を向いて準備を整えます。
羽山はロスで治療・空手修行、紗南は女優として成長。
離れていてもお互いを思い合い、やがて羽山は日本に戻り、再会。
二人が支え合いながら困難を乗り越えていく姿が感動的なラストとなります。
「こどものおもちゃ」心に残るポイントとは?人形病って?
「こどものおもちゃ」は、テンポよくシリアスとギャグが交互に入り交じる独特のストーリーが特徴!
小花美穂先生ならではの話の紡ぎ方は、今なお多くの読者に支持されるポイントではないでしょうか。
特に、紗南ちゃんの「人形病」は印象深い表現でしたが、実際に症例のある病気なのでしょうか?
物語終盤、紗南が発症する架空の症状が「人形病」です。
これは医学的な正式名称ではなく、ストーリー上の表現です。
症状の特徴:
紗南は、心の不安やトラウマから感情が表情や行動に現れなくなり、まるで「人形」のように無表情・無反応になってしまいます。
周囲から話しかけられても、怒ったり泣いたり、嬉しがったりといった反応を見せなくなるのがポイントです。
また鏡越しに見る自分の顔はいつも通りの笑顔に見えており、これは「脳が見せる錯覚」として描かれています。
発症のきっかけ:
紗南が精神的に強いストレスを受け、大切な人と遠く離れ離れになる不安により発症しています。
母の実紗子は羽山のロス行きによって紗南から笑顔が消えたことを確認し、幼い頃に一度かかった「人形病」の再発を実感。
実は紗南自身が忘れているためにエッセイ「娘と私」から削除した章があり、それは「人形病」で幼い紗南から笑顔がなくなったことでした。
複雑な家庭事情──そうした心の傷が複合的に重なったことで発症します。
作中の描写:
かつて明るく感情豊かだった紗南が、急に「人形」のような無表情になるという、読者にとっても衝撃的な展開です。
無表情になるだけでなく、食が細くなり、食べても戻してしまったりと、どんどん弱っていく様子が描かれます。
ロス行きの日程が迫る中、羽山と二人で駆け落ちのつもりで遊園地に出かけた先で不安なのは羽山も同じということ、羽山が流した涙を見て本来の「強さ」を取り戻す紗南。
羽山の右手が動かなくなったことに責任を感じていましたが、手術で良くなる可能性があると聞いて前向きに考えることができた紗南は、笑顔が戻ってきたのでした。
「こどものおもちゃ」は。思いっきり笑えるギャグシーンも多く散りばめられている一方で、どの巻にも“社会のひずみ”や“人を想う難しさ”といった深いメッセージが込められているのが心に残るポイントです。
「こどものおもちゃ」はどこで読める? 無料試し読みにおすすめサイト!
「こどものおもちゃ」は、電子書籍と紙媒体の両方で購入が可能です。
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各サイトでのキャンペーンは不定期に開催されるため、公式サイトをこまめにチェックすると良いでしょう。
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まとめ|「こどものおもちゃ」は大人になってから読むと更に深い!
「こどものおもちゃ」は家庭、社会、親子や友情の問題、いじめや自己肯定感の危機など多層的なテーマを、子どもの視点でリアルに優しく描いています。
シリアスな問題にも勇気とユーモアで立ち向かう紗南や羽山は、多くの読者に勇気を与えてきました。
子どもだからこそ持つしなやかさと、大人顔負けの繊細な心。
恋と友情と家族の絆を描いた、珠玉の名作です!