「かくかくしかじか」｜東村アキコ先生と感動の自伝漫画

「かくかくしかじか」東村アキコ先生の名作少女漫画の概要と作者紹介

「かくかくしかじか」は東村アキコ先生が『Cocohana』（集英社）で2012年1月号から2015年3月号まで連載した自伝エッセイマンガです。

全5巻で、第8回マンガ大賞・第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞など数々の賞を受賞。

東村先生が幼少期～漫画家としてデビュー・成功するまでの軌跡を、爆笑＆号泣必至のノンフィクションタッチで描いています。

物語は「漫画家志望の天才気取りの女子高生」林明子（のちの東村アキコ先生）が、美大受験対策のために通い始めた絵画教室との出会いから始まります。

竹刀片手のスパルタ美術教師・日高先生による厳しい指導の中で、明子の「本当の才能」と「努力」の大切さが浮き彫りに。

悪戦苦闘しながらも、東村アキコ先生が漫画家になるまでの道のりが描かれていきます。

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結末―先生に伝えられなかった“ありがとう”と一生の後悔

終盤では、漫画家として多忙を極めながらも、明子は恩師・日高先生が重い病で余命宣告を受けていることを知ります。

先生のことを心配して一度は宮崎に戻りますが、思ったよりも元気そうな先生の姿に、先の長さを感じます。

実家で原稿を進めることに限界を感じた明子は自身の生活を優先して仕事を理由に日常生活に戻りました。

そして実際には二度と戻ることがありませんでしたが、「半年だけ東京に…」と嘘をついて日高先生の元を離れ、日高先生の死を迎えてしまいます。

日高先生が亡くなった後、明子は「本当に伝えたかった“ありがとう”も“ごめんね”も直接言えなかった」ことに激しい後悔と罪悪感を抱え続けます。

この“許されない嘘”こそが彼女の心に強く残り、ラストでは「これからも自分は描き続ける、先生の教えを忘れずに」と涙ながらに誓う、胸を打つ締めくくりとなっています。

「かくかくしかじか」はどこで読める？　無料試し読みにおすすめサイト！

「かくかくしかじか」は、電子書籍と紙媒体の両方で購入が可能です。

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[著者]東村アキコ

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まとめ｜「かくかくしかじか」はまるで創作？なエッセイ漫画です

「かくかくしかじか」は、夢を追う苦しさや大切な人への思い、失敗や後悔も丸ごと抱えて生き抜く力を教えてくれる珠玉の一冊。

東村アキコ先生の等身大の体験がリアルに、そして優しい笑いと涙で包まれています。

「何かに夢中になりたい人」「過去を振り返ってちょっぴり切ない人」「恩師や家族に“ありがとう”を伝えたくなった人」――そんなすべての方に、ぜひ読んでもらいたい人生の応援マンガです。

かくかくしかじか 1

[著者]東村アキコ