「町でうわさの天狗の子」ってどんな作品？最終巻の感想レビュー

「町でうわさの天狗の子」作者の岩本ナオ先生と受賞歴をご紹介

「町でうわさの天狗の子」は岩本ナオ先生が小学館『月刊フラワーズ』で2007年から2013年まで連載した全12巻の少女漫画です。

天狗が当たり前にいる世界を舞台に、天狗と人間のハーフの少女・秋姫の成長と恋、家族や仲間との絆を描いています。

その緻密な物語と、心癒される田舎の風景が作品の魅力で、2009年の「ブロスコミックアワード大賞」、そして2010年には第55回小学館漫画賞少女向け部門を受賞しています。

可愛らしい絵柄と対象的な実力派ヒューマンファンタジーは少女漫画としては突出しており、優しい世界観と深いテーマが大人から子供まで多くの読者に支持されています。

物語の舞台は天狗信仰が根付く緑峰町。

主人公の秋姫は天狗の父親・康徳坊と人間の母の間に生まれたハーフの少女です。

町の人からは「天狗の子」と好奇の目で見られつつも、幼なじみで眷属の瞬ちゃんや友人たちに囲まれてごく普通の女子高生として日々を過ごしています。

そんな秋姫も、恋心を抱く相手と出会い・・・？

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感想まとめ｜最終巻のタイムパラドックス問題の解釈について

最終巻では、秋姫を救うために未来で大天狗になった瞬（しゅん）ちゃんらが天狗道に現れ、未来と過去の瞬ちゃんの２人が同時に登場するような描写があります。

このシーンは多くの読者の混乱を招き、解釈について様々な感想が述べられています。

そして現在のところ、筆者が最も腑に落ちる「タイムパラドックス」の説明としては下記の通りです。

・天狗道は人間界と異なる「時間軸が存在しない世界」になっている。そのため未来と過去の瞬ちゃんが同時に存在できた。

・そして未来の瞬ちゃんとタケルくんの作った霊具で過去（天狗道）に助けに来て、そのまま秋姫と瞬ちゃんは過去の時間軸（読者がずっと読んでいた時間軸）に戻った。

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「町でうわさの天狗の子」はどこで読める？　無料試し読みにおすすめサイト！

「町でうわさの天狗の子」は、電子書籍と紙媒体の両方で購入が可能です。

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まとめ｜実はタイムパラドックスを含む作品でした

「町でうわさの天狗の子」は、ちょっぴり不器用だけどまっすぐな登場人物たちがいっぱい。

ファンタジー×人情ドラマ×初恋と、どの世代にもグッとくるテーマが注目です。

またファンタジーでありながらも、田舎町の懐かしく穏やかな風景や、ご近所との距離感、天狗達の不思議な日常の中に垣間見える「人の成長」は少女漫画として丁寧に描かれています。

優しい作品に癒されたい人、またタイムパラドックス作品が好きで探している方にもぜひおすすめしたい、大人も楽しめる少女漫画です！